DTMとは「Desktop Music」の略で、パソコンを使って作曲・録音・編集などを行う音楽制作のことです。
現在ではCubaseなどのDAW(ダウ)とよばれる音楽制作ソフトを中心に、
- ドラムを打ち込む
- ピアノやシンセを演奏
- ギターやボーカルを録音
- 音程やタイミングを修正する
- EQやコンプレッサーで音を整える
- ミックス・マスタリング
といった楽曲が完成するまでのほとんどの作業をパソコン1台で行えます。
そんなDTM用のパソコンを選んでいると
「メモリは16GBで足りる?」
「そもそもメモリって何??」
「DTM用のメモリは32GBまで増やしたほうがいいの?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
ボーカルやギターの録音を中心とした制作スタイルや、トラックや扱うシンセ・プラグインなどが比較的軽い使い方など、16GBでも十分対応できるかと思います。

DTMを続けているうちにソフト音源やプラグインは増えていきやすく、32GBあれば将来的にも余裕を持って制作しやすいためです。
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そもそもメモリとは?


メモリは、パソコンが現在使っているデータを一時的に置いておくためのパーツです。
CPUやSSDと並んで、DTM用パソコンを選ぶときにはチェックしておきたい重要なスペックのひとつです。



メモリは「作業机の広さ」と考えると分かりやすい


パソコン初心者の方は、メモリを「作業机の広さ」と考えると分かりやすいです。
例えば、小さな机の上で本やノート、資料を何冊も広げようとすると、すぐに机の上がいっぱいになってしまいます。
一方、大きな机ならたくさんの資料を同時に広げたまま作業できますね。



DTMでも考え方は同じで、CubaseなどのDAWを立ち上げながら
- Kontaktなどの大容量音源
- ソフトシンセ
- EQやコンプレッサー
- Wavesなどのプラグイン
- Spliceのようなサンプル
このようなさまざまなソフトやデータを同時に並列的に扱います。
メモリが不足するとパソコンはどうなる?


メモリが足りなくなると、パソコンはSSDなどを利用した仮想メモリで不足分を補おうとします。
しかし、SSDはメモリと同じ速度で作業できるわけではありません。
そのためメモリの使用量が限界に近づくと、
- パソコン全体の動作が重くなる
- DAWの操作がもたつく
- ソフトの切り替えが遅くなる
- 大容量音源を複数扱いにくくなる
といった症状につながることがあります。
DTMのメモリは16GBと32GBどちらがおすすめ?



直観性が問われる音楽制作であるDTMにおいてパソコンが重くなって、動作がもたつくのは時間の無駄ですし何よりストレスです。
予算もありますが、できるだけCPUとメモリは高性能なものを選びたいものです。
DTMにおいては作りたい曲や、ボーカル録りがメインなのか打ち込みなのかといった音楽制作のスタイルによって必要なメモリ容量は変わります。
メモリ16GBでも十分な人
次のようなDTM環境であれば、16GBでも十分DTMを楽しめる可能性があります。
- ボーカル・ギターなどの録音が中心
- トラック数がそれほど多くない
- Kontaktなどの大容量音源をあまり使用しない
- ソフトシンセを大量に立ち上げない
- できるだけPC購入費用を抑えたい
大量のトラックを使用し、Omnisphereのような重たいシンセやプラグインをそれほど使用しない比較的シンプルな楽曲制作なら、必ずしも32GBが必要になるとは限りません。
すでにメモリ16GBのパソコンを持っているのであれば、まずはそのパソコンでDTMを始めてみるのも十分ありだと思います。
メモリ32GBがおすすめな人
一方、次のようなDTM環境であればメモリは32GBがおすすめです。
- トラック数の多い楽曲を制作する
- Kontaktなどの大容量音源を使用する
- 複数のソフトシンセを同時に使用する
- Omnisphereのような重たいシンセや音源を使用する
- 今後プラグインや音源を増やしていきたい
- 1台のパソコンを長く使いたい
特に注意したいのが、DTMを続けるほど音源やプラグインが増えやすいことです。
最初はDAWに付属している音源だけを使っていた人でも
- 「もっとリアルなピアノが欲しい」
- 「OZONEでマスタリングしてみたい!」
- 「ストリングス音源を追加したい」
- 「Kontaktを使ってみたい」
- 「新しいソフトシンセを入れたい!」
このように少しずつ制作環境が大きくなることがあります。
現在は16GBで十分でも、数年後には32GB欲しくなる...ということはDTMをやっているとよくあります。
簡単にメモリ16GBと32GBを比較
DTMの用途別にメモリ16GBと32GBを簡単に比較すると、次のようになります。
| DTMでの使い方 | 16GB | 32GB |
|---|---|---|
| DTMを始める | ○ | ◎ |
| ボーカル・ギター録音 | ◎ | ◎ |
| 比較的軽い楽曲制作 | ◎ | ◎ |
| ソフトシンセを複数使用 | ○ | ◎ |
| Kontaktなど大容量音源 | △~○ | ◎ |
| トラック数の多い楽曲 | ○ | ◎ |
| 複数ソフトを同時に使用 | ○ | ◎ |
| 将来的な余裕 | ○ | ◎ |
ここまで解説したようにメモリ16GBでもできることはかなり多くあります。



DTM用PCをこれから買うなら32GBがおすすめな理由
現在16GBのパソコンを使っていて特に困っていないのであれば、無理に32GBへ買い替える必要はありません。
しかし、これから数年間使うDTM用パソコンを新しく購入するのであれば32GBがおすすめです。
音源やプラグインは後から増えていく
DTMを始めたばかりの頃は、使用するソフトもそれほど多くないかもしれません。
しかし、DTMを続けていると、
Cubaseを購入
↓
ソフトシンセを追加
↓
Kontaktなどの音源を追加
↓
KOMPLETEなどを導入
↓
プラグインやサンプル素材がさらに増える
といったように、制作環境が少しずつ大きくなっていくことがあります。



使うシンセなどに限らず、さらに楽曲制作に慣れてくれば自然とトラック数や使用する音源も増えていきます。
16GBと32GBで迷っていて予算に余裕があるなら、最初から32GBを選んでおくほうが後悔しにくいでしょう。
メモリを後から交換できないPCもある


「16GBで買って、足りなくなったら32GBにすればいいのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
実際、それが可能なパソコンもあります。
特にノートPCではメモリが基板に直接取り付けられていて、購入後に交換・増設できないモデルもあります。
そのため16GBのPCを購入する場合は、将来的にメモリを増設できる機種なのかも確認しておきましょう。
パソコンによっては後からメモリ増設も可能
予算の都合で最初からメモリ32GBを選ぶのが難しい場合は、パソコンを選ぶ時点でメモリを後から増設できるものを確認しておくのがベストです。
メモリスロットに空きがあるか確認
メモリスロットに空きがあるパソコンなら、購入後にメモリを追加できる場合があります。
例えば、メモリスロットが2つあるパソコンで、
- メモリスロット1つ目:16GBのメモリを搭載
- メモリスロット2つ目:空き
という状態なら、空いているスロットに16GBのメモリを追加して、合計32GBに増設できる場合があります。
例えば最初はメモリ16GBでDTMを始めて、
- 「KOMPLETEを購入して複数のシンセを使い始めたらメモリ使用量が増えてきた」
- 「制作するトラック数が増えてPCが重くなってきた」
このようなタイミングでメモリ32GBへ増設する方法もおすすめです。
予算を抑えながらDTMを始めたい方にとっては非常に有効な選択肢です。



注意点:ノートPCはメモリ増設不可のモデルも


特に注意したいのがノートパソコンです。
スロットは一定の高さと面積を必要とするため、薄型ノートPCでは内部スペースを圧迫しがちなので、デスクトップに比べてメモリのスペックの拡張性が低いという理由もあります。



オンボードメモリは後から増設できない
基板に直接取り付けられているメモリは、一般的にオンボードメモリなどと呼ばれます。
つまり16GBモデルを購入した場合、
「やっぱり32GBにしたい!」
と思っても簡単にはメモリを変更・増設できない可能性があるということです。
なので特にDTM用ノートPCを購入するときは、
- 搭載メモリの容量を確認
- メモリスロットの有無
- 空きスロットの有無
- 最大搭載メモリ
- オンボードメモリかどうか
これらを確認しておくと安心です。
DTMのメモリは16GBでも使えるが32GBがおすすめ|まとめ


ここまでまとめたようにDTMでは必ずしもメモリ32GBが必要というわけではありません。
にカクテキ軽いDTM環境であればメモリ16GBでもDTMは十分可能です。
一方で
- 重ためのソフトシンセを多数使用する
- トラック数が多い
- 複数のプラグインを同時に立ち上げる
- 今後音源やプラグインを増やしたい
といったDTMの中でも中級以上の重ための使い方ならメモリ32GBのスペックが将来性の観点からも優位かと思います。
そのため、まとめると
すでに16GBのパソコンを持っている → まずは16GBでDTMを始めてもOK
これからDTM用パソコンを購入する → 予算に余裕があれば32GBがおすすめ
このような考え方で問題ないかと思います。
メモリは「多ければ多いほどDTMが速くなる」というパーツではありません。












